モンゴルの新たな戦略的外国投資法 - 一時的な不便さか?

モンゴル国会は2012年5月17日、「戦略的重要分野における事業体への外国投資を規制する法律」(以下、「戦略的外国投資法」又は「SFI法」)を制定した。

背景

SFI法は、6月28日の総選挙に向けたキャンペーン中の政党による政治的駆け引きの混乱の中で制定された。

このような展開は、モンゴルがもの静かで発展の遅れた国であるという何世紀も前からのイメージとは著しく対照的なものである。近年、モンゴルはその豊富な鉱物資源をもとに大きな変化を遂げている。モンゴルは、中国が自国経済の発展を維持するために熱望している石炭、銅、金、銀、鉄鉱石やウラン等の豊かな鉱物資源を保有している。来年には、オユー・トルゴイ銅鉱山の生産が開始され、それに伴って同国政府には多額な鉱物ロイヤルティーが入る予定である。この大金が入ってくる時期に政権を掌握しようとするモンゴルの野心的な政治家たちの戦いには、空前の掛け金が掛かっていることになる。これらの政治家にとって、「資源ナショナリズム」という美辞麗句は選挙キャンペーンのための魅力的な踏み台になっている。これは、外国企業が独占していると見られる鉱業企業に対する増税法案が先頃国会に提出されたことからも明らかである。

国会は、外国投資規制に関して同じような法案を2009年にも検討していたが、その再検討を急に後押しするきっかけとなったのは国有企業である中国アルミニウム社(「CHALCO」)がIvanhoe Mines社からSouth Gobi Sands LLC社の56%の株を買収することになったからであろう。同取引が公表された時点では、モンゴルの法律は経済の戦略的分野に影響を与えるオフショア取引に対して明示的な承認や通知を義務付けてはいなかった。

モンゴルの新たな戦略的外国投資法 -  一時的な不便さか? - http://ehoganlovells.com/cv/ff1beffaa9fe966adb6f8de8d8289440ceaf8591


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